阿蘇の草原再生に関する情報発信や、草原再生に向けての合意形成に関する具体的方策を検討する第4回「情報発信・合意形成に関する検討部会」が開催されました。
今回が最後となる本検討会では、事務局から今年度の調査結果が報告された後、「阿蘇草原地域自然再生推進計画案」について環境省から説明が行われ、活発な議論が行われました。
【委員の主な発言】
●16年度実施事業について
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全国で里山の再生が始まっているが、里山も阿蘇の草原と同様に様々な人が関わっているため難しい。この阿蘇草原再生推進計画が、全国の二次的自然における再生事業の先鞭となる必要がある。 |
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草原カレンダーは学校以外、関係機関、公民館等にも配布したらどうか。 |
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カレンダーの取り組みは継続的に続けていければいい。 |
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取り組みを継続的に進めていくための組織や仕組みづくりについて、今後の計画に落とし込んでいく必要がある。 |
●自然再生推進計画(案)ついて
(全体について)
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草原での人の営みの基本は農的なものであり、農との関係をいかにうまく作っていくかが重要である。存在すること自体で価値がある牧野については、直接支払いの可能性に言及しておくなど、農水省の分野に多少踏み込んでも、現在の農政を変えていくような手がかりを残しておいてよいのではないか。 |
(言葉の使い方について)
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目標で「歴史」「文化」という言葉を使っているが、草原は目に見える人の営みが蓄積されてできてきたものであり、それは「歴史」とは言わないのではないか。「営み」「人の生きざま」といった言葉のほうが適切ではないか。 |
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「歴史」「文化」は、ここでは「技術」とか「知恵」ということになるかと思う。 |
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「草原」「草地」は外の人が使ってきた言葉であり、地元では昔から「原野」という言葉を使ってきた。言葉は、地元の表現とあわせて整理していく必要がある。 |
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阿蘇では牧野を「原野」と言ってきたが、コンセプトとしてあいまいな意味で草原再生と言ってしまえばいいのではないか。 |
(草小積み事業について)
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草小積みは、歴史を語るものとして教育材料にはなるが、草小積みを作ることで草原が守れるという誤解が生じないようにしてほしい。農業は技術的に進んでいるのであり、現実に即応した考え方が必要である。 |
(公園区域外の民有地における生態系保全について)
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環境省が主体である場合、国立公園内の事業と考えられるが、ここでは阿蘇の草原再生となっている。希少種は公園区域外でしかも共有地ではなく民有地に細切れに残っている。そのため、所有者の考えを聞きながら方策を考える必要がある。地元の人々との話し合いの場を作れないか。 |
(農畜産業とのかかわりについて)
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農家の現状を前提にするだけで考えてはいけない。農家グループを集めて、阿蘇の畜産を考える会議などを行ったらいいのではないか。最初は人数が集まらなくても、回数を重ねることで、農業、畜産業とのとっかかりができてくるのではないか。 |
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やりたい人が農業をできる仕組みが必要。牛が15,000頭になれば、草原は守れる。企業参入を考える前に、集落が中心となって企業的畜産経営を考えていく必要があり、そういうことも加味して応援してもらうとありがたい。 |
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草小積みも補助が終われば作る人はいなくなる。モーモー輪地切りも、牛を飼う者からみればあまり成果は出ていない。すべては牛がいなければどうにもならず、ボランティアだけでて守っていくことはできない。 |
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肉用牛などを、NPOなどの組織を作って販売するしくみづくりなどに支援してもらい、農家が肉用牛の流通にも直接かかわる面が出てくれば、補助が終わってからも、地域の人だけでやっていくことができるのではないか。 |
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例えば、荒れた草地に50頭放牧するための牧柵を整備するだけで草原保全につながる。また、都会の人でも、農業をやりたければやれるような環境づくりが必要。 |
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阿蘇は繁殖牛の放牧地であり、広域放牧を進めれば農家の収入にもなり、草地も荒れない。また、企業的な放牧への希望もあり、そういうものを利用しながら、とにかく牛を草の上に乗せること、牧野にお金が落ちるシステムを考えていく必要がある。 |
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牛を増やすことにより歴史も環境も希少種も残る。30年前に戻ればいいが全くもとにはもどれないので、違った形での突破口が必要である。 |
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