ついつい子どもに伝えたくなる!! 阿蘇の草原ハンドブック このウィンドウを閉じる
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解  説
(2)阿蘇の水を使った産物
   阿蘇の水は、地域の人々の生活用水や農業用水として用いられてきましたが、名水ブームのさきがけとなった南阿蘇村白水のミネラルウォーターの販売などをはじめ、質の良い水を使った阿蘇ならではの産品がいろいろと生産されています。
  阿蘇の水を使った産品

(3)湧水のしくみ
   白川水源などの湧水は、阿蘇中央火口丘の南側斜面の下の方の崖や谷の切れ目から湧き出ています。
中央火口丘の中岳・高岳の地質の構造をみるとそれがよくわかります。まず、古い溶岩や火山灰・火山岩のかけらが固まってできた地層(図中「凝灰(ぎょうかい)角礫岩(かくれきがん)」)の上に、山崩れによって下方に流れてできた砂や火山灰等の層が堆積します。この砂や火山灰からなる層はおおむね水を通しやすいのですが、その中に一部火山灰が凝固してできた水を通しにくい層があり、中央火口丘に降った雨は、水を通しにくい層の上を低い方へ流れて、崖や谷などの地形の切れ間から湧き出してくると考えられています。水は、地層の中を通ってくるときにろ過されると同時に、地層中のミネラル分を解かし込むことで、良質の湧水となるのです。
  (参考:白水の水源めぐり)
  湧水のしくみ (参考:「白水の水源めぐり」)

コラム 阿蘇には5種類の水がある
阿蘇カルデラ内の地下水には、次の5つの種類がある。

1外輪山型: カルデラの内側に分布。水に溶け込んでいる地中の成分としてカルシウムを含むが、きわめて微量のため、くせのない味。
2阿蘇山型: カルデラ内側に最も広範囲に分布している。水質は東側より西側が、また南郷谷より阿蘇谷の方が、鉄、フッ素などの含有量が多い。
3赤水型: 阿蘇谷低地部の西半分、及-び南郷谷白水・無田(むた)周辺に分布。カルシウムや鉄分などミネラル分が非常に多い。鉱泉水といった方がふさわしい地下水。
4下田型: 南郷谷西部のごく限られた地域に分布する。赤水型に次いで、水に溶け込んでいる成分が多い。
5湖成型: 阿蘇谷、南郷谷の最も低地部に局所的に分布する。ナトリウムを含む。
  (参考:白水の水源めぐり)

コラム 阿蘇の温泉
 阿蘇には、全国でも有名な黒川温泉をはじめ、温泉がたくさんある。現在、阿蘇地域にある源泉は558ヵ所で、その数は、熊本県内の源泉総数の4割を占める。
 阿蘇には二種類の温泉があって、ひとつは、硫化成分が多く酸性で、抗菌作用が強いことから皮膚病などに効くといわれるもの、もうひとつは、「美人の湯」と呼ばれ、皮膚の表面をやわらかくし、脂肪や分泌物を洗い流すナトリウムや重炭酸などの成分が多く含まれるものだ。
 南郷谷や小国町周辺の温泉は皮膚病に効果のある温泉が多く、阿蘇谷東部は「美人の湯」、阿蘇谷西部は、両方の温泉が混ざり合っている。


阿蘇地域の主な温泉


※戸下温泉は、立野ダム工事で20年ほど前にその姿を消した

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