ついつい子どもに伝えたくなる!! 阿蘇の草原ハンドブック このウィンドウを閉じる
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解  説

1.阿蘇の水

(1)豊富な湧き水

 
くらしの中の湧水(阿蘇市一の宮町宮地)
 阿蘇山測候所の観測記録によると、阿蘇山上の年間降水量は平均3,250mmで、これは全国平均(約1,700mm)のほぼ2倍の量となっています。
 大量の雨水は地下に染み込み、長い年月をかけて湧水となって湧き出てきます。阿蘇山とその周辺地域では、大小合わせ少なくとも1,500ヵ所以上の湧水が確認されています。阿蘇地方の地下は、計り知れない量の地下水を湛えた「巨大な水がめ」となっているのです。
 阿蘇では、米をはじめ農作物などの栽培に地下水を利用します。また、飲料水や洗濯など生活に必要な水も井戸や自然に湧き出てくる水を使っている様子がよくみられます。
  たくさんの湧水がみられる阿蘇ですが、中でも、池山(いけやま)水源と白川(しらかわ)水源は、日本の名水百選(昭和60年当時の環境庁が全国の湧水や河川の中から100ヵ所を選出)に選ばれ、阿蘇を代表する名水として知られています。

○池山水源(産山村田尻/日本の名水百選のひとつ)
池山水源の水温は年間を通じて13.5℃とほぼ一定で、毎分30tという豊富な湧水量を誇る。一帯は、樹齢が200年以上といわれる巨木や樹木に囲まれ、湧水は、玉来川となり大野川へ合流し、遠く別府湾へと注いでいる。

○白川水源(南阿蘇村/日本の名水百選のひとつ)
「白水村」という旧地名が示す通り、一帯が豊富な湧水に恵まれている。その代表格が白川水源。有明海に注ぐ白川の水源からは、毎分60トンの水が湧き出ている。旧白水村には、他にも竹崎(たけざき)水源、吉田城御献上汲場(よしだじょうごけんじょうくみば)、池(いけ)の川(かわ)水源、湧沢津(わきさわづ)水源、寺坂(てらさか)水源、塩井社(しおいしゃ)水源、明神池(みょうじんいけ)名水公園などがあり、地域(ちいき)の人々の生活の場として利用されている。また、「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」は、日本一長い名前の駅として話題になった。

○菊池水源(きくちすいげん)源流(阿蘇市)
「菊池水源」は菊池市にあるが、その源流は、阿蘇市阿蘇の山間部、標高500〜800mの北外輪山にある。
一帯は自然休養林に指定されており、阿蘇では、数少ない原生林を形成している。1,000種近い植物や、ムササビ、テン、トラツグミなど約70種の鳥獣類のすみかとなっている。
池山水源


白川水源


阿蘇地域の主な水源(子供たちが大人と一緒に足を運んで、安全に水を汲んだり水に触れ合える場所をとりあげた)
場 所
名 称
解 説
阿蘇市
(旧一の宮町)
手野(ての)の名水 国造神社の裏手北外輪山の麓から湧き出る清水は白川水系の源流の一つ。
神乃泉(かみのいずみ) 阿蘇神社の境内にある湧水で、老長寿の水と言われている。近くの中通商店街にも十数か所の湧水がみられる。
阿蘇市
(旧阿蘇町)
御茶屋泉水おちゃや(せんすい) 参勤交代の一行が昼食をとった的石の御茶屋にある。
紅地川(こうちがわ)源流 大観峰あたりの北外輪山からの流れ川が合流する湯浦にある。白川の源流の一つ。
南小国町 清流の森
コナラやブナが生い茂る約80ヘクタールの公園。少し奥に進むと筑後川の源流、大谷渓谷がある。
小国町 熱田神社(あつたじんじゃ)水源 湧蓋山(わいたさん)の麓、熱田神宮の境内にある。水源は2ヶ所、水温28度で温泉に近い湧水。
けやき水源 大けやきの木陰と美しい湧水は古くから地元住民の憩いの場。
産山村 池山(いけやま)水源 環境庁名水百選。平成6年より産山の水として商品化。全国発送を行っている。
山吹(やまぶき)水源 九重連山の南麓の原生林をぬけた湿地帯。
高森町 上洗川(かみそそかわ)神社の湧水 上色見集落の上洗川神社の境内にある湧水。
草部吉見(くさかべよしみ)神社の湧水 「日本三大下り宮」の一つといわれている神社。社殿の下の方に、湧水池がある。
高森湧水(たかもりゆうすい)トンネル公園 噴水ウォーターパールをトンネル内に備えた公園は、清冽な湧水に囲まれている。
南阿蘇村
(旧白水村)
白川水源(しらかわすいげん) 環境庁名水百選、熊本名水百選の一つ。白川吉見神社の境内にある。
竹崎水源(たけざきすいげん) 白川水源の倍の水量(毎分120t)を誇る、竹藪の中の湧水池。熊本名水百選の一つ。
明神池(みょうじんいけ)名水公園 郡塚神社境内にある。子宝に恵まれる誕生水としても有名。熊本名水百選の一つ。
池(いけ)の川水源(かわすいげん) 岩下水神社参道沿いにある。7月と11月に水神祭が開かれる。熊本名水百選の一つ。
吉田城御献上汲場(よしだじょうおけんじょうくみば) 民家の庭先につながる土手下から湧く。阿蘇家の家臣、吉田主水頭が居城し使用。熊本名水百選の一つ。
湧沢津水源(わきさわづすいげん) 村道のあぜ道の竹藪の根っこにある、小さな水源。熊本名水百選の一つ。
寺坂水源(てらさかすいげん) 玉泉山教寺のたもとの湧水。寺の御手洗場として知られる。熊本名水百選の一つ。
塩井社水源(しおいしゃすいげん) 山の麓の深い緑に囲まれた水源。
南阿蘇村
(旧久木野村)
妙見ヶ池(みょうけんいけ) 南外輪山の伏流水。梅雨の終わりを告げる白砂や奇石の伝説がある。熊本名水百選の一つ。
(参考:市町村への問合せによる)

主な水源地図
1−手野の名水
2−神乃泉
3−御茶屋泉水
4−紅地川源流
5−清流の森
6−熱田神社水源
7−けやき水源
8−池山水源
9−山吹水源
10−上洗川神社の湧水
11−草部吉見神社の湧水
12−高森湧水トンネル公園
13−白川水源
14−竹崎水源
15−明神池名水公園
16−妙見ヶ池
17−池の川水源
18−吉田城御献上汲場
19−湧沢津水源
20−寺坂水源
21−塩井社水源

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