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冬の牛馬の飼料として |
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秋口に刈った草(干し草)は、牛や馬の冬場の飼料として利用されています。春から秋にかけて阿蘇の草原に放牧されている牛や馬も、冬になると里の畜舎におりてきます。翌年の春に、ふたたび放牧されるまでの間、牛や馬はこの干し草を食べてくらします。昔は、干し草の束を畜舎に投げ込んで与えていましたので、牛や馬が食べ残した固い茎などは、糞尿と混ざってとてもよい肥料になりました。また、食べ残した干し草は、燃料としても利用されたそうです。 |
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(参考:自然観察マニュアルU) |
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夏場の飼料(朝草(あさくさ))として |
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夏場でも、全ての牛や馬が草原に放されるわけではありません。出産をひかえた牛や、生まれて間もない仔牛は、しばらくの間畜舎で過ごします。その飼料を得るため、飼い主は、朝一番に草原に行って、青々とした野草を刈ってきます。この野草を「朝草」と呼び、牛たちはこの朝草を好んで食べます。夏場に、草原沿いの道を自動車で走っていると、道端に小さく刈り取られた跡を見ることがありますが、これが朝草刈りをした跡です。 |
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堆肥や緑肥(りょくひ)として |
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トマトやイチゴといった野菜や果物を栽培するために干し草が利用されています。干し草を牛の糞と混ぜて発酵させ、堆肥として用いる場合や、畑にそのまますき込んで緑肥として用いる場合など、様々な方法があります。野菜を作るために草を購入したり、米を作る農家と牛を飼っている農家が稲わらと堆肥を交換したり、阿蘇では草や堆肥が大切な資源として流通しているのです。 |
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茅葺(かやぶ)き屋根の材料として |
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茅葺き屋根の家
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最近では、茅葺き屋根を見ることも少なくなりましたが、今でも阿蘇の草原では茅葺き屋根のための茅(ススキ)刈りが行われています。一戸の屋根を葺くために必要な茅は200駄(12,000束)ともいわれ、草丈の長い茅が密生している場所でそれだけの量を刈るためには、高度な技術と労力が必要となります。
今では、茅葺き屋根は、一部の伝統的な建築物に限られていますが、阿蘇では昔はほとんどの農家が茅葺きでした。お正月に集落の集まりで、その年に屋根の葺き替えをする農家が決められます。屋根替えが認められた農家は「茅結い」という割り当て制度によって、みんなに協力してもらって屋根の葺き替えをします。屋根替えのための茅切り作業は農閑期の2月ごろに行われました。9月から10月にかけて行われる干し草刈りでは栄養分が茎葉に残っていてそれが牛馬の飼料としての価値となりますが、正月を過ぎたころの茅は、養分が地下に下りて地上には木質化した部分だけが残っているので、虫がつきにくい丈夫な屋根葺き材となったのです。 |
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(参考:一の宮町史/草原と人々の営み) |
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バイオマスエネルギーとして |
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薪などの木材資源、堆肥や緑肥、家畜の糞尿や家庭から出る生ゴミなどの生物に由来する資源のことをバイオマスと呼びます。阿蘇では、草原の野草を昔からバイオマスとして利用してきましたが、最近は、石油や石炭といった化石燃料に代わるバイオマスエネルギーとしても注目されています。 |
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