テーマ4 くらしと草原2−草は大切な資源−
<ねらい>
阿蘇の草原では、秋が来ると、草刈りが行われます。
さて、刈った草は何に使うのでしょうか。牛や馬の餌にしたり、畑にすき込んで野菜を作ったり、茅葺き屋根を葺いたり、その使い道は様々です。草という資源を大切に利用してきた阿蘇には、刈った草を保存するための「草小積み」、牛の背に乗せて草を里まで運ぶための「草の道」などに代表される「採草文化」があります。
そうした自然の資源を大切に利用してきた歴史や、豊かな文化が息づいていることを感じ、阿蘇の草原とくらしを見直したいものです。また、時代の移り変わりとともに、草の利用価値が減り、豊かな草原環境や文化が失われていくという危機が迫っています。こうした現実にも目を向け、子供たちと一緒に阿蘇の草原について考えてください。 |
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| 1.この広い草原の草をどうやって刈るのかを知る。 |
●採草作業の現場を見てみよう。
秋になるとあちこちの草原で採草作業が始まります。採草作業の現場に足を運んで、誰が、どんな道具や機械で、どんな作業をしているか観察しましょう。また、作業の合間に、働いている人の話を聞いてみましょう。作業の大変さがわかるでしょう。
| ヒント |
採草作業は1日では終わりません。草刈り、乾燥、草集めなどいろいろな工程があり、それらを絵にまとめるとよく分かります。また、大型の機械を使うこともあれば、肩にかつぐ草刈り機を使うこともあります。 |
| さらに |
採草作業には子供たちが行うことのできる安全な工程もありますので、手伝わせてもらいましょう。秋晴れの中、刈った草を運ぶのは、とても気持ちのよい作業です。 |
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●お年寄りに、昔の草刈りの様子を聞こう。
自動車も草刈り機もない頃、どのようにして草原まで上り、どうやって草を刈り、どうやって草を運んだのかなどについて、お年寄りに話を聞くと、当時の苦労や豊かな草原の文化について感じることができるでしょう。
| ヒント |
阿蘇には草を刈るためのとても大きな鎌があります。昔の道具を納屋から出してもらい、使い方を習うとおもしろいでしょう。また、鋤や牛馬の鞍、草小積みや草泊まり、集落と草原を結ぶ草の道など、いろいろな技や文化が残っています。 |
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| 2.草を刈ることの大切さを知る。 |
●草がどのように利用されるのかを調べよう。
近所の農家の人に、刈り取った草が何に利用されているのか聞いてみましょう。刈り取られた草には様々な使い道があり、草が必要とされていることも分かるでしょう。最終的には、かたちを変えて、みんなのお腹に入っているかもしれません。
| さらに |
近所の畑や温室のまわり、牛舎のまわりなどで、刈った草を探してみましょう。ロールになって野ざらしにされた草や、畑に山積みにされた草を見つけることでができるでしょう。持ち主を探して、どこから手に入れたのかや草の使い道について聞いてみてください。草原と農業が深く関わっていることがわかります。 |
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●夏に花がたくさん咲く草原が、どんな管理をされているか調べよう。
夏休みなどに草原に出かけて、特にたくさんの花が咲いている草原を探してみましょう。そして、その場所を記録し、秋にどうなるか見てみると、恐らく草刈りが行われるはずです。たくさんの花が咲く場所が、草を刈る場所でもあることが分かります。
| ヒント |
秋に草を刈っても花はなくなりません。人が利用することで豊かな環境が守られているのです。例えば、坊中から山上に向かって米塚が見えるあたりでは、夏にはユウスゲの黄色い花が咲き乱れます。 |
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| 3. 草原が利用されなくなっていることを知る。 |
●昔と今の生活を比べてみよう。
両親や祖父母の子供の頃、家に牛や馬を飼っていたか、家の屋根はなにで葺いていたか、畑の土はどうやって作っていたか、草原でどんな遊びをしたか、そういった話を聞いてみましょう。屋根に使われていた茅は使われなくなり、牛もいなくなっているうちが多いことがわかるでしょう。これは、実は草原が利用されなくなっていることにもつながっています。
| さらに |
お父さんやお母さんが子供の頃の写真を探して、家のつくりや、田畑の景色などから、今との違いを見つけるのも面白いでしょう。 |
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●草原を守るために地元で取り組まれていることを調べよう。
環境省をはじめ、各市町村などに問い合わせたり、インターネットで検索したりして、草原を守るための取り組みを調べてみましょう。草原保全の取り組みが身近なところで行われていることが分かります。草原のことについて学び、そうした活動をしている団体に、応援メッセージや意見をメールや掲示板などを利用して送ってみましょう。
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