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放牧の開始 |
放牧開始の頃 |
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春になると、阿蘇の草原では、一斉に牛馬の放牧が始まります。初放牧の日は、牛馬の守り神とされる馬頭観音に安全を祈願する習わしがあります。
放牧開始は、「駄(だ)ゆるし」、放牧終了は「駄取り(だとり)」と言われます。
阿蘇のあか牛をよく見ると、胴に名前が書かれています。放牧地が共同で利用されているため、所有者と一頭一頭の牛を識別するためにこうしたしるしがつけられているのです。昔は焼印を使ってしるしをつけましたが、現在は白髪染剤を使って書くことが多くなりました。
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周年放牧 |
冬の放牧 |
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阿蘇では「夏山冬里(なつやまふゆさと)」といって夏に草原に放牧して、冬は屋内(畜舎)で牛を育てるのが伝統的な飼育形態でしたが、草地の改良が進んだことなどで、冬でも放牧が可能になり、10年ほど前から一部の地域では「周年放牧」が行われるようになりました。
この周年放牧、当初は"真冬の寒い屋外に放すのは牛がかわいそう"という抵抗もあったようですが、牛たちは自然の中でストレスをためずにのびのびと育っています。牛は、寒いと自然に体毛が密集し体温を保つ環境をつくることができるそうです。 |
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周年放牧は、飼育農家にとっては飼育作業の負担や生産コストの減少にもつながることから、新しい放牧形態として注目を集めています。 |
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放牧中の牛
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阿蘇の草原に放牧されている牛のほとんどは、子牛を生ませるための雌牛(繁殖牛)とその子牛です。親牛は、草をおなかいっぱい食べながら、一日当たり3〜5kmほども歩きます。放牧によって足が丈夫になり、運動をするので草をたくさん食べるようになります。
親牛は、体重(約600kg前後)の10〜12%の量の草を食べて、体重の約5%の糞と3%の尿を排泄するそうです。牛は反芻動物で胃を4つ持っています。第一胃は、容積にしてドラム缶約1本分(200リットル)ほどもあります。牛が草を食べる時間は日の出前後の4時間と、日没前後の4時間の、計8時間ほど。もりもりと音をたてて食べます。2食主義で、短い草を選んで、舌で巻くようにして食べます。短い草は食べやすく、おいしくて栄養もあるからです。 |
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(参考:自然解説マニュアルU) |