テーマ1 阿蘇のなりたち、そしてその魅力
<ねらい>
九州の真ん中にできた巨大な陥没地形、それが阿蘇のカルデラです。今から9万年前、大噴火によって大きな火口ができ、その火口の縁が崩落を繰り返して拡大し、世界でも有数の大きさを誇るカルデラとなりました。阿蘇の草原はこのカルデラとその周辺(外輪山山麓)に広がっています。この草原は、千年にもわたる長い間、人が野焼きなどの管理をすることで維持されてきました。 この雄大な景観は、著名な文化人をはじめ多くの人々を魅了してきており、今では年間1,900万人を超える観光客が、草原景観を楽しみに訪れています。
わたしたちは、地形的にも、地質的にも、景観的にも、実に特異な、そしてすばらしい場所に住んでいます。子どもたちにそのことを気づかせ、阿蘇に住む誇りをより高めていきましょう。 |
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| 1.カルデラを感じ、そしてそこに住んでいることを実感する。 |
●カルデラについて勉強した後は、展望所からカルデラに広がる風景を見てみよう。
阿蘇のカルデラの成り立ちなどを調べた後、学校の近くにある展望所に出かけて、そこから見える景色を簡単にスケッチしてみましょう。このとき、町や田畑や草原がどこにあるのかや高低差に気をつけてスケッチすることが大事です。どこが外輪山(カルデラの縁)で、どこが中央火口丘(カルデラの中の火山)か、実感できるでしょう。また、カルデラの中には田や畑、家などがあって、人々が暮らしていることもわかるでしょう。
| ヒント |
カルデラの内側にある学校では、展望所に行かなくても、学校の校庭から周りを見渡せば、山に囲まれた中、すなわちカルデラの中にいることがわかります。 |
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<場所>
阿蘇火山博物館(阿蘇市赤水草千里ヶ浜)
大観峰(だいかんぼう)展望所、草(くさ)千里(せんり)展望所、池(いけ)の窪(くぼ)展望所、俵山(たわらやま)展望所、城山(しろやま)展望所ほか |
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●地形図を貼り合せて阿蘇地域の地図を作り、カルデラを発見しよう。
5万分の1の地形図[八方ヶ岳、宮原、菊池、阿蘇山、御船、高森、(久住、竹田)]を貼り合せて阿蘇地域の地図をつくり、等高線200mごとにサインペンや色鉛筆で色をつけてみましょう。地図の中にぽっかりとカルデラが浮かんできます。自分たちが住んでいる場所を探すのも面白いでしょう。
| さらに |
阿蘇火山博物館に行くと、阿蘇の空中写真や模型がありますので、自分たちの囲まれているカルデラ壁の外に広がる地形について学ぶことができます。また、火山の成り立ちを解説してくれる展示物が揃っているので、自分たちがダイナミックに変動した地形の上に生活していることも認識できます。 |
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| 2.あの夏目漱石も感じた阿蘇の魅力を実感する。 |
●観光客の人たちに阿蘇の魅力を聞いてみよう。
観光統計によると驚くほど多くの観光客が阿蘇を訪れています。観光地などで、観光客の人に、阿蘇に来た理由などについて聞いてみましょう。自分たちが当たり前だと思っていた景色が、多くの人々を引きつけていることがわかるでしょう。
| さらに |
阿蘇関連のインターネットの掲示板への書き込みや、各市町村の観光窓口や観光施設に寄せられる感想から、阿蘇の草原の魅力を整理することもできます。 |
| ヒント |
環境省「阿蘇草原再生HP」の、平成13年に観光客を対象として実施した「草原景観に関するアンケート調査結果」を見ると、観光客が阿蘇のどんな風景に魅力を感じているかがわかります。
<web> 阿蘇草原再生(環境省) http://www.aso-sougen.com/now/02/01.html
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●阿蘇を描いた文学に親しもう。
草原に出かけ、夏目漱石になった気分で、草原を題材にした俳句や和歌をつくると、草原景観の魅力を発見することができるでしょう。また、カルデラの中にも、季節を感じる題材があふれています。思いのままに詩歌を詠んでみましょう。
| ヒント |
夏目漱石や三好達治など数多くの作家が阿蘇を題材にした作品を残しています。そうした小説や詩歌を鑑賞し、作家が感じた阿蘇の魅力を感じましょう。また、家や学校の近く、展望所や温泉にある文学碑を訪れることで、作家が見たものと同じ景色を見ることができます。 |
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<本> 「阿蘇の文学」阿蘇の司ビラパークホテル発行
<web> 阿蘇市 阿蘇町の文学碑 |
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●阿蘇の神話や伝説に親しもう。
阿蘇には、多くの伝説や神話が残されています。学校の図書室や近くの図書館で、市町村史誌等、阿蘇の神話や伝説が載っている図書を探して読んでみましょう。昔の人たちが特異な地形や岩石などを見て感じたことに思いをはせてみましょう。
| ヒント |
身近な地名の由来を調べると、伝説や神話により裏付けられているかもしれませんし、伝説や神話の内容と、史実を照らしあわせてみると、伝説や神話が阿蘇の歴史を物語っていることも少なくありません。 |
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