人々は生業として草原の草を利用してきましたが、近年、化学肥料の普及などにより緑肥、堆肥としての利用が減るとともに、茅葺き屋根の家もなくなるなど、農業形態や生活様式の変化にともない利用されなくなってきています。また、牛肉輸入自由化と価格の低下などの影響による畜産業の低迷、後継者不足・兼業化などにより、農家で飼育する牛馬の頭数が減っています。その結果、採草や放牧が行われることなく放置される草原が増えてきました。
草原を管理している牧野組合でも、組合員の高齢化や畜産を辞める農家が増えてきたことから、野焼き・輪地切りといった草原維持のための作業がむずかしくなっています。
これらのことから、草原面積の減少・草原の変容が進んでいます。それに伴って、国立公園としての景観が損なわれ、草原生態系の多様性が失われることなどが問題にされるようになりました。
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