阿蘇の草原は千年の昔から、そこに住み農業を営む人々が牛馬を飼い、草を利用するために手を加え、維持してきた自然環境です。そこには、阿蘇にしかないすぐれた景観と草原特有の多様な生態系があり、草原を利用し、維持していくための固有の文化が育まれています。
しかし、長い歴史に支えられた、日本が世界に誇れる資産である阿蘇の草原は存続の危機を迎えています。
そこに住む人々にとっての誇りであるとともに、日本が世界に誇る自然と人間とが共生してきた文化の象徴である阿蘇の草原、この国民的に価値ある自然を守り、そして再生していくことは大きな意義があります。先人の草原との深く豊かな関係をいま一度見つめ直し、人と自然との新しい関係を築きあげ、千年の草原を子供たちに引き継いでいくべきではないでしょうか。