阿蘇では、かつて、牧野組合に所属する入会権者全員が牛馬を放牧し、採草を行っていました。しかし、農業形態の変化に伴い役牛や馬はその役目を終え、現在では、その飼育目的は繁殖経営という畜産業に変化しています。また、入会権者の中には家畜を持たない「無畜農家」が増えているほか、畜産業の不振や高齢化を背景に、畜産や農業を辞める人も増えてきています。
2003年の調査では、阿蘇の入会権者のうち有畜農家はわずか12%にすぎず、その数は、毎年減少する傾向にあります。有畜農家数は、平成15年までの5年間で約36%にあたる633戸が減少しました。実際に草原を使う人の数が減ることは、放牧や採草をする人が少なくなるという問題のほかに、多くの人手を必要とする野焼きや輪地切りといった草原維持管理作業が困難になるという問題も含んでいます。
入会権者戸数の減少
有畜農家戸数の減少
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